乳幼児の病気のRSウイルス猛威、過去最悪規模
国立感染症研究所まとめ、週5000人超の感染 国立感染症研究 2014年12月5日
乳幼児の代表的な感染症であるRSウイルス(RSV)の猛威が止まらない。国立感染症研究所がまとめた感染症発生動向調査週報2014年第47週(第47号)によると、11月17‐23日の報告数は全国で5000人を超え、1週間当たりの感染報告では過去最悪であることが分かった。小児の細気管支炎や肺炎などの下気道疾患による入院はRSVの活動性と一致することが多く、同研究所は予防策として手洗いの徹底を呼び掛けている。
全国の小児科定点医療機関から報告されたRSVの感染数は、第47週で5151人に上った。国立感染症研究所の調べでは、1週間当たりの報告数としては過去最悪レベルで、爆発的な増加ペースは衰えていないという。年齢別では、1歳以下が全体の67%を占めている。年間報告数は第47週までで65690人に上り、過去10年では同時期に7万人を超えていた2012、13年に次ぐ水準となっている。
同研究所によると、RSVの初感染は常に顕性だが、臨床症状は感冒用症状のような軽症から細気管支炎や肺炎など重症の下気道疾患に至るまで様々。初感染で下気道疾患を起こすリスクは高く、乳児の7割が生後1年以内に罹患するとされている。年長児や成人に再感染は見られるが、重症となるケースは少ないという。
院長から
子供の風邪ですが、そこから親や家族の大人に感染していきます。軽い風邪症状から重い肺炎のような症状まであります。大人では重症にならないようですが、特効薬はありませんから手洗い、うがいの予防で注意して下さい。