50歳、60歳代以上になっても若々しく見える皆さんに共通していることは一体なんでしょうか。
当院の多くの患者さんの経験からその秘密に迫っていこうと思います。”いつまでも若々しく”の理由と対策を、ここで皆さんと一緒に考えてみようと思います。
今回はそのシリーズの第2回で、「病気があっても”健康に見える”」を考えてみたいと思います。
病気があっても、若々しい
生活習慣病で不健康
50歳、60歳代以上の人が若々しく見えるには、まず第一番に健康であることとお話しました。もし、もうすでに健康ではなくて、高血圧や糖尿病などの病気があったとしたらどうなのでしょうか。
確かに高血圧や糖尿病などがある方は、判断力や知的能力が低下したり、体力の低下にともなって疲れやすかったり、頑張れなくなったり、元気や気力が減退したりすることが多いですから、健康的には見えないかも知れません。
また、高血圧や糖尿病そのものが老化を促進しますから、その状態が長く続けば、見た目にもは若々しさはドンドン失われていくでしょう。
しかしそんな病気があっても、その病気を治してしまえばいいのです。現代は本当に幸いなことに良い薬がたくさんありますから、そんな病気が治る時代になっているのです。よい時代に生まれたことを喜んでください。
健康に”見える”ために
その病気を治すためには本人の努力も必要です。
健康になるためには、定期的に通院して診察を受け検査して、処方された薬を毎日きちんと内服することや、日常生活改善の努力などが必要です。
そして、それを怠らず毎日持続して頑張れば数ヵ月後には、血圧は正常化し、コレステロール、血糖値、ヘモグロビンA1Cもグングンと下がってくるでしょう。
その結果、病気のためだった判断力や知的能力の低下、体力の低下、元気や気力の減退などがすべて治ってしまうでしょう。
ハツラツとした体力、知力が回復するでしょう。実際にそうなった方はちっとも珍しくありません。
たとえ薬の力を借りたとしても、血圧が完全に正常化し、血糖値も正常化し、その正常な状態を長く続けられれば正常の健康人となんら変わりありません。
病気があったにしろ、治療の継続で健康な人と変わらない、”健康に見える”人になることができるのです。そして、体の中も健康な状態を維持しますので、外からは見えませんが、内蔵や血管もよい状態に戻って行くことができるのです。
とにかく「自分は健康になるのだ」ときっぱりと覚悟を決めて、医師と二人三脚で治療を開始し継続してください。健康になれるます。病気があっても”健康に見える”人になれるのです。